停電
設備側の要因が多く、同じ系統に接続されている機器のショート(短絡)事故や、漏電事故、落雷に伴い発生することが多い。
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停電は、1分間以上続く長い電力の停止状態になります。雷が電線に落ちた瞬間に電線と地面が短絡する事故や台風などが原因で送電線が切断されてしまうような自然災害に起因して発生することや、夏場など電力需要が増加し、電力会社の供給が不足してしまうことにより発生します。
また、同じ系統に接続されている負荷機器のショート(短絡)事故や漏電に伴って受電設備のブレーカがトリップするなど、設備側の原因により停電が発生するケースもあります。
近年のデジタル機器・FA機器・産業用ロボットなど、高性能化しつつある製造現場にとっては、停電は大きな問題になります。特に、パソコンやハードディスクなどは、短時間の停電であっても、データの消失や故障の原因となります。
対策としてUPS(無停電電源装置)が使われるケースが多いですが、常時商用給電方式やラインインタラクティブ方式、常時インバータ給電方式など、UPSには給電方式によってそれぞれメリット・デメリットがありますので、用途に合わせて選定する必要があります。
停電発生時には、単純に電力が途絶えるだけでなく、高周波ノイズが同時に発生しているケースがあります。設備の法定点検のために、一度全館を停電し点検終了後に、生産ラインの各装置を起動しようとしたら、制御基板が壊れていたケースもあります。