高周波ノイズ
接点の開閉やスイッチングなどにより発生し
誤動作や通信エラーなどのトラブルの原因となることが非常に多い。
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高周波ノイズは、一般的に周波数が10kHz以上のノイズであり、電子機器の動作に多大な被害を与える非常に厄介な外乱要因です。
周波数f[Hz]が高いということは、周期T[s]は短い(波長が短い)ということになります。例えば、周波数が1MHzであれば周期は1μsとなります。
μは10の-6乗なので、1μsは0.000 001秒です。よって、パルス幅が狭い波形をイメージするとわかりやすいです。
オシロスコープなどで、高周波ノイズを観測する場合には、時間軸方向に拡大しないとその波形を捉えることが難しいです。
高周波ノイズには、PWMインバータ・ACサーボモータ・AC/DCコンバータ・RF電源・高周波誘導加熱炉の動作時に発生する「スイッチングノイズ」と呼ばれるものや、マグネットコンタクタ・電磁弁・リレーなどの動作(接点のON/OFF)に伴い、急激な電流の変化が生じることにより発生する「開閉サージ」と呼ばれるようものがあります。
このように機器の動作に伴い発生する高周波ノイズは、制御機器の誤動作・通信エラー・センサの位置ずれ・CPUのフリーズ・基板の素子破壊などの原因となることが多いです。