周波数変動
主に発電所側に問題があることが多く、また簡易的な発電機などを使用している場合にも発生することがある。
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発電所では、主にタービン駆動される発電機によって発電され、周波数は回転数に比例します。タービンの機械的出力よりも大きな電力を出力をすると回転数が減少してしまいます。つまり、電力の消費(需要)と発電所の出力(供給)のバランスが崩れて、周波数が上昇したり低下したりしてしまうことにより、周波数変動が発生します。近年、太陽光発電や風力発電が増えてきていますが、これらは天気や風に頼った発電になりますので安定した電力の供給が難しいです。そこで、電力の出力を素早く調整できる水力発電や火力発電を併用して、電力の需要と供給のバランスをとり周波数が安定するように調整されています。
商用電源で駆動させている電動機では、電源の周波数が変動すると回転数が変動してしまいます。
特に、繊維・製紙・圧延などの電動機を使用して何かを延ばす機器においては、製品にムラが出てしまう問題が発生するなど、産業用機器の不安定動作による品質低下や生産ラインが停止するなどの不具合が発生する恐れがあります。