《ノイズカットAVR™️》とは
多彩な機能を1台に凝縮し、電源トラブル解決の切り札となる最高品質のAVR(Automatic Voltage Regulator=交流自動定電圧装置)です。
SEMIなどの規格対応もご相談に応じます。
高信頼性ラインコンディショナ
《ノイズカットAVR™️》は、当社創業以来の長い歴史を持ち、これまでユーザ各位からクレームをいただいたことがほとんど無い、高品質高信頼性を誇る安定化電源(ラインコンディショナ)です。高周波ノイズ・高調波・電圧変動・瞬時停電などの電源トラブルから電気・電子機器を守り、理想的な電力を供給します。また、最長のものはすでに45年を越えてなお現役で働き続けており、しかもその特性には全く経年変化が見られません。
特徴
- DC〜GHzのノイズを遮断
- きれいな波形、出力のひずみ率は2%以下
- 高調波障害の防止
- 出力電圧±1%の安定精度は半永久的に不変
- サージ・サグ・フリッカ等を急速に整定
- 瞬時停電に対応(1/4サイクル以内)
- 長寿命・40余年の稼働実績
- 高効率・力率1に自動調整で優れた省エネ性
さまざまなフィールドで活躍中
安全を最優先するところで
鉄道・航空・原子力など安全確保が非常に重要な施設のシステムや諸機器用の電源設備には、最近ますます多く配電線路に含まれるようになってきたノイズや高調波などの外乱を取り除く機能が求められます。
同時に、電源装置自身も故障せず、長期的に安定して動作しなくてはなりません。
《ノイズカットAVR™️》は
- ノイズ・高調波などの外乱をシャットアウトして重要設備機器の誤動作などを防ぎ、更に消耗、損傷を防止して機器の寿命を延ばします。
- 自身も長寿命で、特性が半永久的に変化しません。
生産ラインの安定稼働に
半導体工場のようにさまざまな装置が密集して稼働している場所では、それらが発生するノイズに加え、空調などのインバータから漏れるノイズやサージなどの外乱が重なり合い劣悪な電磁環境になることが数多くあります。そしてこれらの外乱によって誤動作・検査不良が発生すると品質低下・生産効率低下などにつながり、それによる被害も甚大です。
《ノイズカットAVR™️》は
- ノイズ・高調波・外来サージなどの激しい外乱をシャットアウトしてデリケートな精密機器類の損傷や誤動作などを防ぎます。
- 瞬時停電に耐え、負荷機器装置の誤動作・異常停止を防ぎます。
ワンランク上の測定精度・作業性向上を目指すなら
ノイズに埋もれて正確なデータが取れない・・・
どんなに高い精度を備えている試験装置・測定装置でも、電源にノイズや高調波が多く含まれたり、電圧が不安定になる環境下では、本来の性能を発揮することが難しく、その評価を誤られることさえあります。
《ノイズカットAVR™️》は
- 電源ラインから侵入する広帯域のノイズをシャットアウトして測定結果へのノイズの影響を防ぎます。
- 高い精度で実効値を一定に自動調整し、高調波ひずみの少ない正弦波電圧を負荷となる装置に供給して、装置が持つ本来の性能を発揮させ保全します。
劇場・ホールの静寂化と音響の良質化
スピーカから雑音が聞こえる・・・、音質が安定しない・・・
長期・短期の電圧変動はもちろん、空調・エレベータなどのインバータから漏れるノイズや、照明装置の調光器で用いられる制御用サイリスタによる高調波は、音響機器に悪影響を与えます。
《ノイズカットAVR™️》は
- 電源電圧を高い精度で一定に自動調整して、音質を最良に保ちます。
- 電源ラインから侵入する電気的なノイズ・高調波をシャットアウトして、音質劣化を防ぎ、スピーカから出る音響のノイズを減らします。
ノイズ遮断・高調波除去
《ノイズカットAVR™️》が不要な成分だけを取り除き、きれいな波形にします。
優れた「ノイズ遮断」・「高調波除去」機能
ノイズ遮断・高調波除去特性
有効除去周波数帯域は
- ノーマルモード:第3高調波異常 ※特注により第2高調波からの除去も可能
- コモンモード :全帯域
(1GHzまで実測確認済み)
有効除去周波数帯域の全てにわたって高い減衰率を有します。
単相20kVAの例。相数・容量によってカーブに多少の変化があります。
接地条件や、電源線路・負荷のインピーダンスが変化しても、ほとんど特性に差が出ません。
ノイズ遮断は双方向に有効
ノイズの侵入が入力側からでも出力側からでも良好に除去します。したがって、配電線路からノイズの被害を受けている機器・装置類の安定化電源としても、ノイズを発している機器装置が配電線を汚染するのを防ぎ周辺機器を守る安定化電源としても、そのどちらにも用いることができます。
雷サージにも対応
近傍の落雷に模擬した1.2/50μsインパルス電圧(JEC-0202に準ずる)を1万分の1程度にまで減衰します。
ひずみ率2%以下のきれいな正弦波
出力電圧波形はひずみ率2%以下(定格入力・抵抗全負荷時)の良好な正弦波です。また、第3高調波以上の全ての高調波を強力に濾波するので、例えば入力電圧が方形波のような極めてひずみの多い波形であっても、出力電圧をほぼ正弦波に補正します。
配電線路にい及ぼす高調波障害を防止
負荷機器の取り込み電流に高調波が多く含まれていても(例えばコンデンサインプット形の整流回路を含む機器の入力電流には高調波が多く含まれます)、《ノイズカットAVR™️》の入力電流は正弦波に近くなり、配電設備や周辺機器・システム・プラントに及ぼす高調波障害を防止します。
安定化電源としての特質
高い出力安定精度
入力電圧±10%、周波数±1Hz、負荷電流0〜100%、それらを総合した変動に対して、出力電圧の実効値を±1%以内の高い精度で自動調整します。
※出力電圧安定精度±0.05%や±3%等は特注にて製作いたします。なお、出力安定精度が異なってもノイズ遮断と高調波抑制の性能に変わりはありません。
電圧変動を急速に整定
電源線路の電圧(入力電圧)の急激な変動を、急速に整定します。
したがってサージ・サグ・フリッカ等の電圧変動を大幅に除去できます。
瞬時停電(および瞬時電圧低下)に対応
1/4サイクル以内の瞬時停電ならば制御回路内のエネルギーを放出することによって負荷機器に途切れることなく電力を供給します。
長寿命・半永久的に特性変化なし
内部はトランス・リアクタを主として、検出回路に至るまで機械的・電気的ストレスに強い、極めて信頼性の高い部品で構成してあります。そのため長寿命で、最長のものはすでに45年を越えてなお現役で働き続けている実績があり、しかもその特性には全く経年変化が見られません。
省エネルギー型で優れたコストパフォーマンス
ラインコンディショナとして最高レベルの効率で入力側の力率をほぼ1に自動調整する省エネルギー型なので、ランニングコスト低廉、コストパフォーマンスに優れます。
独自の構造
《ノイズカットトランス™️》を最適化して搭載
広帯域にわたり高い減衰率でノイズを防止する障害波遮断変圧器《ノイズカットトランス™️》を、自動定電圧回路と組み合わせることを前提に設計し、最適化して搭載しています。
入力と出力をアイソレート
入力と出力はそれぞれ厳重な電磁シールドを施してあり、直流(低周波)はもちろん高周波にいたるまでアイソレートされています。
過渡応答が速く、良好な正弦波形を生む制御回路
高い安定精度、速い過渡応答を実現するために数々のノウハウがこめられた独自の設計・製造方法による磁気増幅器を主素子とした、磁気増幅器式並列共振負帰還制御回路型です。
並列共振型は直列に制御素子を結合した方式に比べ、出力電圧波形に高調波ひずみが現れ難い方式で、さらに制御回路自体が変形M形フィルタを構成して高調波を吸収するので、出力電圧は高調波ひずみの少ない、良好な波形になります。
良好なグランドを兼ねるシールド筐体
装置全体を低インピーダンスの筐体で覆い、これが良好なシールドボックスを構成して放射ノイズの侵入を防ぎます。
入力・出力の端子はできる限り離して配置してあり、電磁シールドを施して、入力と出力の間の二次輻射によるノイズの伝播を防ぎます。
また、筐体は良好なグランドとしても働き、電源設備や負荷機器との接続にあたって相互の基準電位に動揺を生じさせません。
アイソレート・良好なシールド・グランド、これらの総合的な作用でノイズ防止効果を高めています。
堅牢な制御回路・検出回路とハイゲインの増幅回路
検出回路(特許No.318692)は交流の実効値を検出して、高い安定精度を可能にするハイゲインの増幅回路に制御信号を送ります。この検出回路の特徴は次の通りです。
- 波形の影響を受けず、常に実効値を正確に検出できるため、実稼働においてもさまざまな機器装置に良く適応し、スペック通りの高安定精度を実現できる。
- 堅牢で経年変化がなく不変の安定精度を可能にする。
- 検出素材の温度係数の極性が常温付近で反転して極小になるのを利用し、温度ドリフトを極めて小さく抑えている。
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